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55歳のおやじが生活に埋没する訳でなく、いろいろこだわったり、チャレンジしたり、ただのおやじにならないようにじたばたする様を報告するブログ

集団と先鋭化

今回の人質事件は、予想された中でほぼ最悪のシナリオを辿ることとなった。

そして、それは残念ながら想定の範疇。

つまりはそれ程打つ手は限定されていたと言わざるを得ない。

犠牲となったお二人のご冥福をお祈りする。

 

偉そうになってしまうが、一応数ヶ月イスラムの地に身を置いた一人として、少しだけ。

 

何よりも、これらの事象がアンマンだけでなく中東のイスラム教の国々への偏見に集約されることになって欲しくない。

そもそも、そんなことは皆判ってる話しだと思うが、普通の人々である。

日々のお祈りの時間に制約されることを除けば、宗教の違いを意識することはまずない。

 

ではなぜこういったテロ行為におよぶのか?

てかさ、そもそも今回の事件、テロの要件を満たしているかさえ怪しい。

ギャング団の誘拐事件ではないか。

ただし、無法地帯でかつ資金源を有し、カルト的な指導者がいるらしい。

集団は時に先鋭化する。

その前例を挙げるのに苦労はいらない。

そういうものということは前提としていいだろう。

そして、その求心力のエネルギーも、まず間違いなく、不平や不満。

負の連鎖、スターウォーズでいうところのダークサイドは強力なのだ。

 

s-DSC00014

 

そして、中東の方々はそのマインドとして、そういった先鋭化に向かう素地があるのは間違いないとも思う。

なぜなら、もう長い間、いや有史以来、数々の権力に翻弄され、政治的な動乱の渦中にあるから。

断っておくが、それがだめだとか、だからそうなんだとかそういう話しじゃない。

日本だって人のことはいえない。

集団は時に先鋭化する。

これは、ある意味の真理であり、必然と考えるべきだ。

 

では、そうならないようにするにはどうしたらいいか?

日々の努力と人的、文化的交流に違いない。

そういう意味で、日本の今の立ち位置は決して間違ってはないと思う。

 

 

s-DSC01013

 

アンマンの近くにあるジュラシュ。

ローマ時代の遺跡。

そして、十字軍がそれらを破壊したとのこと。

つまりは、そういう侵略の歴史が延々と繰り返された地であるのだ。

そして、その西側には約束の地が控える。

 

s-DSC08951

 

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そういう地。

そこは今、束の間の静穏を保っている。

でもそれは、絶妙なバランス感覚と政治力と妥協の産物であることに疑いの余地はない。

いつ爆発し、どちらの方向に向かうのか。

そういった要素を常にそして浅いところに孕んでいる。

 

応じてはいけない。

反応してはいけない。

ここは、冷静にその死を悼もう。

 

そして、自らの立ち位置をもう一度見つめ直そう。

本当に安倍首相の中東訪問がこの事態をもたらしたのか?

行かなければ、こういった事態に本当に陥らなかったのか?

中東諸国に約束した援助は本当に間違っているのか?

惑わされてはいけない。

そもそもの援助に対する疑問であれば、それはおおいに語ろう。

でも、その議論に今回の誘拐殺害があったという事実が影響を及ぼすべきではないと思う。

 

それともう一つ。

2つの死への受け止め方のこの違いは本当に正しいのか?

一方は自分自信の責任であって、ケアすべきではないのか?

そう思うのなら、自ら先鋭化が進んでいることを自覚すべきではないか?

 

日本国民はすべからく無条件に日本国から保護されるべきだ。

それは権利だ。

そして、日本国の義務だ。

 

イラク日本人殺人事件。

未だ、ググルと「イラク3ばか」なんて言葉が踊る。

しかも、この意見、実は発展途上国への出張経験のある人間から聞くことが多かった。

外務省がこれらの地域への渡航を制限すること自体は正しい。

それでも彼らは行った。

彼らは物見胡散で行ったのか?

否、多分、無事帰国して時間が経過すれば、その行動が場合によっては美談として語られたのかも知れない。

そもそも、人々の自由な行動を意義あるものとそうでないものに分ける能力など俺たちにあるのか?

極論、犯罪者だろうが何だろうが保護されるべきだと思う。

考えろ。考えろ。

 

最後に、

本記事をせっかく整理したヨルダンの写真の出しどころとして書き始めたことを否定しません。

でも、それは多分有意義な時間だったとも思う。

7474:
お疲れ様です、
本当に難しいですね。
仕事上、リスクの高い地域へ良くいかれるので、気を付けて下さいとしか言いようが有りませんが、
こっちはそんな気じゃなくても、勝手に向こうがこったを狙ってるとか思うとゾッとしますね。
7475:No title
今回の事件にしても、政府の対応にしても、安倍首相の行動にしても、真実が報道されているのか、そういう疑問はあります。
裏側にはもっといろいろなものが交錯しているんだろうなと。
ひとついえるのは、あのような集団を「国家」として認めるわけにはいかないということです。
7480:No title
>riprapさん
ですよね。
でも、経験的にそういった危うさを実感することはまず出来ません。
人間って危機に対してそういうふうに出来てるんだと思います。

>YAPさん
結局のところ、実践と評論の違いなんでしょうね。
そして、憎しみと報復の連鎖がはじまってしまいましたね。

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