雲の湧く処
夏と秋が交差するこの季節、
寒暖の攻防は雲を形成し、不規則に雨となる。
真夏の上昇気流に起因する雲とそれがもたらす降雨とは違い、どこか鋭く、真夜中を突き刺す。
それは空気を洗うが如く、早朝の空気を秋に変える。
故に、雨上がり特有の湿度を伴うこともない。
それでも、その陽光はまだ十分なエネルギーを保っていて、地上の雨の余韻を蒸発させる。
ところが、思いの外冷たい大気に抗うことが出来ず、白く結実して空に湧く。
靴の選択は、路面が濡れてないことを前提か。
そんなことを考える平日早朝のベランダ。

しかし、その雲は多分雨に結実して再び地上に戻ることはもはやなく、天空で霧散し、秋の雲を形成することだろう。
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